奈良県橿原市にある『橿原考古学研究所附属博物館』で藤ノ木古墳の出土品、2メートル近くある円筒埴輪などを見学

去年の2022年10月、奈良県橿原市にある『橿原考古学研究所附属博物館』に行ってきました。

古墳巡りをするようになって、本で知った藤ノ木古墳。

藤ノ木古墳は、棺の中から男性と思われる遺骨が2体、盗掘されずに残っていた豪華な出土品で有名な古墳です。

それと、桜井市メスリ山古墳から出土した高さ2メートル近くもある円筒埴輪が展示されている博物館でもあります。

橿原考古学研究所附属博物館

~縄文時代~土器や土偶、石棒ミニチュア土器も

縄文土器たち

縄文土器他地域との交渉

縄文時代の人たちも、自分たちの住んでいる場所から歩いて行き、他の場所に住んでいる縄文時代の人たちと交流をしていたようです。

出土する土器などを調べてみると、出土した場所とは違う土の成分や、珍しい石(アクセサリー類)などが発見されることがあります。

弥生時代の土器・お米

弥生時代といえば稲作ですよね

弥生時代になると、壺の形をした土器が出土するようになります(写真上にある土器)。

弥生時代は、朝鮮半島あたりから北九州あたりに稲作が伝わると、徐々に本州の北の方へと稲作が伝わっていきます。

青森県あたりまで稲作が伝わりますが、やはり気候がネックだったようで、ちゃんと実を育てて、収穫するまでが難しかったようです。

土偶・石棒・石刀・耳飾り・土器

あず
あず

すごい土偶の数だね!さまざまな形の土偶があって、オリジナリティにあふれてるなあ

土偶
あず
あず

おっぱいがついている土偶、穴がところどころにあいている土偶もあるね。

土偶は出土時、ほぼ壊れたり割れたりして発見されることが多いです。

土偶は、わざと壊されることが多く、キレイな形で発見されることは稀で、しかも、土偶の足はここ、頭はあっち、胴体は向こう、みたいに、ひとつの土偶のパーツが、バラバラな場所で発見されることもあるようです。

余談ですが・・・

こちらは、長野県茅野市にある国宝『縄文のビーナス』です。

国宝の縄文のビーナス

縄文のビーナスは発見時、このようにほぼ完ぺきな形で発見されました。

いつもならバラバラに壊される土偶ですが、何かしら理由があって土に埋められたと思われます。

発見時の様子

日本にある土偶で国宝は5体あります。

茅野市には、縄文のビーナスのほか、仮面の女神という国宝の土偶が展示されています。

橿原考古学研究所附属博物館に戻りましょう。

土偶
動物を表現した土偶
スタンプ状の面白い土偶?

縄文時代の人も、子供のころから、土器づくりを一生懸命?(一生懸命と思いたい)練習していました。

生まれてきて、いきなり土器づくりマスターなんていう人はいるわけないのですから、現代人と同じく、何かを習得するには、コツコツと練習が必要だったのです。

あず
あず

物事を極めるには、やっぱり練習あるのみ!土器もコツコツ練習して、いろいろな形の土器が作れるようになったんだね

かわいいミニチュア土器(ミニチュアを作って練習だ)

縄文時代にはまだ鉄など金属類がまだありませんから、石をキレイに加工してナイフや刀などを作っていました。

すごいキレイな形で作れるのが、さすがとしか言えません(笑)

石刀
細かい模様

縄文時代の人はかなりオシャレ。

耳にはいまでいうピアス、首にはネックレス、腕にはブレスレットと、自分自身を着飾っていたのです。

下の画像を見てみると、朱塗りの腕輪と書いてあります。

いまの時代でも、赤はオシャレのワンポイントになる色で、当時の様子を想像すると、現代と同じ、オシャレのワンポイントだったのでは?とも、勝手に想像できます(笑)

縄文時代の人はオシャレだった
耳に孔をあけて、そこにこれらの飾りを入れるのです
縄文時代の土器

メスリ山古墳から出土した約2メートルほどもある円筒埴輪

今回私が、橿原考古学研究所附属博物館を訪れた理由のひとつに、こちら約2メートルほどもある円筒埴輪をどうしても見てみたい、というのがありました。

実際、この目で、円筒埴輪を見たとき、とんでもない『ドインパクト』を受けました(笑)

すごい!凄すぎる!!こんなのどうやって作ったんだろ!みたいな。

では、こちらが約2メートルほどもある円筒埴輪です。

あず
あず

でっかっ!!見上げるほどの大きさの円筒埴輪だったよ

インパクトが大きすぎる円筒埴輪

すごくないですか!?この大きさ!

見上げるほどの大きさ

私の身長は、だいたい166センチ、見上げちゃうよ。

埴輪の製造方法を簡単にいうと、土を練って、形をつくり、それを乾かして焼く、という、そういう工程を経て作られると思うのですが、当時の人はすごい技術の持ち主だったと、改めて感動し思わざるを得ません(素人が言うか、みたいな感じだけど)

こちらも細身で大きい
圧巻ですよね!

他、私が気になった埴輪などを写真におさめてきました。

キヌガサ形埴輪というのも展示されていたのですが、残念ながら写真不可で、残念な思いをしながら、こちらの説明パネル?を写真に撮ってきた記憶があります。

キヌガサ埴輪とは、貴人にさしかける日傘をかたどった埴輪のことです。

キヌガサ埴輪
柵形埴輪
家形埴輪など
お馬さんの埴輪もありました

藤ノ木古墳

私が、橿原考古学研究所附属博物館を訪れたもうひとつの理由に、藤ノ木古墳の出土品が見たい!ということもありました。

藤ノ木古墳については、さきほど言った通り、古墳についての本を読んでいるときに知り、どういう古墳なんだろうとネットなどで調べていくうちに、どうしてもこの目で見てみたいと、ずっと思っていた古墳です。

今回の旅行で、古墳にも行ってみたかったのですが、時間的に無理だったので、今回は、出土品だけの見学になりました。

でで~ん!この看板を見ただけでテンション上がった(笑)

藤ノ木古墳は、未盗掘の古墳でした。

橿原考古学研究所附属博物館のYouTubeには、藤ノ木古墳を調査する様子を紹介した動画がアップされています。

藤ノ木古墳の発掘調査を紹介した動画です

藤ノ木古墳の出土品を見学する前に私はこの動画を、何回も何回も観て、テンションを上げていました(笑)

朱色に塗られた石棺内には、数多くの埋葬品と、男性と思われるふたりの遺骨がありました。

この狭い石棺に、男性がふたり一緒に埋葬されているというのに、とてつもなく妄想??がわいてしまいますよね。

石棺内の様子

藤ノ木古墳の出土品といえば、この鞍金具。

よ~く見てみると、かなり細かい透かし彫りがほどこされています。

この細かさというか技術に圧巻です。

鞍金具
写真がボケボケですが、ガラス玉に金の装飾がほどこされています。

これほどまで豪華な埋葬品を所有していた人物とは、どういう人だったんだろうと思います。

帰りにミュージアムショップによったとき、藤ノ木古墳についての講演会の案内があったので、私は家に帰ったあと、講演会に応募しました。

講演会は奈良県ではなく、東京の有楽町で開催とのことだったので、これはぜひ!聴きに行きたいと、郵便局に行って往復はがきを買いにいきました(笑)

今年にはいってから、国宝級の出土品が発見されたニュースがありました。

その出土品も、もし一般公開をするということになったら、私はまた奈良へ出かけようと決めています。

長々となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

おまけ(橿原考古学研究所附属博物館の最寄り駅)

橿原考古学研究所附属博物館へは、畝傍御陵前駅で下車、駅から歩いて5分ほどで着きます。

畝傍御陵前駅
畝傍山でしょうか?
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