浅間縄文ミュージアムで国指定重要文化財に指定されている土器『焼町土器(やけまちどき)』を見学してきました

本を読んでいると、気になる土器が。

あず
あず

めっちゃ造形がすんごい土器がある!やけまちどき?浅間縄文ミュージアムというところで見られるんだ!

その気になる土器を見に行くために、長野県北佐久郡御代田町にある『浅間縄文ミュージアム』に行ってきました。

その土器とは、『焼町土器(やけまちどき)』。

縄文時代中期、川原田遺跡から出土した長野県あたりから山梨県あたりで見られる芸術性が高い土器です。

浅間縄文ミュージアムは、浅間山のふもとにあり、図書館などがある「エコール御代田」に併設されている博物館です。

浅間縄文ミュージアム入り口

博物館の入り口で、入場料を支払い、紙袋だったかな?に入れられたパンフレットなどをいただけるのですが、私、博物館を見学し終わったあと、トイレに行き、そこのトイレにパンフなどを入れた紙袋をかけっぱなしにしてきてしまい、そのまま忘れて帰ってしまいました・・・

それに気がついてのは、高速道路を走っているときで、かなりショックでした。

なので、説明が簡素?になってしまいました、すいません。。。(もともと簡素なブログですが)

入り口を入ると最初に展示されているパネル展示と発掘調査レプリカ

浅間山のふもとにある博物館『浅間縄文ミュージアム』

ここ浅間縄文ミュージアムは、浅間山がキレイに見える、浅間山のふもとにある博物館です。

焼町土器が発見された『川原田遺跡』ほか、浅間山のふもとには多くの遺跡が発見されています。

多くの遺跡があります
浅間山のすぐ近くにある川原田遺跡

私が、浅間縄文ミュージアムの場所をGoogleマップで確認していたとき、軽井沢に近いなあ~なんて思いながら見ていました。

軽井沢に近い場所と思ってもらえれば、だいたいの場所がわかるでしょうか?(笑)

博物館の中に入ると、まず目に入る『発掘作業場所』のレプリカ。

川原田遺跡から出土した住居跡、円形で彫り込んだ竪穴住居だったようです。

私も1度発掘作業してみたい
ここ住居跡から焼町土器が出土した
川原田遺跡の住居跡

母と子で作る焼町土器

焼町土器を作る母親と娘の様子です。

川原田遺跡からは、土器作りに利用されたとされる粘土が出土しているようです。

焼町土器を作る母娘
この繊細さは、女性ならでは??
お母さんの技術を受け継いで土器が作られるのでしょう

浅間縄文ミュージアムの人形?というんでしょうか、かなりリアルなものが多くて、人形が苦手な私は、ところどころ怯えていたりしていました(笑)

母娘の説明

縄文時代早期から弥生時代にかけて日本列島の遺跡の推移

本州のほとんどの場所から弥生時代の遺跡が発見されます。

縄文時代中期は、中部あたらい(新潟県から長野県、山梨県、東京都、千葉あたり)が、縄文時代盛り上がっていた場所。

縄文時代の土器が面白い!と思えるのも縄文時代中期です。

弥生時代は九州北部から稲作が伝来

博物館を見学していると、国宝土偶オールスターズに出会えます。

すべてレプリカですが、このように集結すると、見ごたえがありますね(笑)

国宝土偶オールスターズ

石器の展示・こうやって持つんだよ?

いろいろな種類の石器が展示されている。

用途によっての種類と、石の種類が多彩。

いろいろな種類の石器
このように持って使うというのも展示されている

北海道に行ったとき、黒曜石を触らせてもらいましたが、割れた場所はかなり鋭く、ちょっと力を入れただけで、現代の包丁のように、切れそうな感じを受けました。

磨製石器
軽石の石製品
浮きでしょうか?
説明文
すごい使い込まれてそうな石皿だなと思って見ていました

突如現れる!縄文人!(女性)と食べ物

あず
あず

おわ!!びっくりした!!

ここのいちばんの展示??かと思われるところがあります。

それは、再現された縄文人(女性)です。

発掘された遺骨?だったかな?から再現された縄文人の人です。

しかも、よく見てください。

縄文人の方って、とってもオシャレでしょ?

耳にはピアス、首にはネックレス、手首には腕輪、家の中には芸術性の高い土器、動物の毛皮を敷いている(かどうかはわかりませんが)。

かなりリアル

女性の周りには、焼町土器が3つ置かれています。

このように個性的なデザインで実用的ではないような、そのような土器なのに、土器の銅部分には、黒く煤がついているようで、焼町土器も煮炊きに使用されていたようです。

火焔土器も、あんなデザインなのに(使いにくいデザインで作られているのに)、煮炊き用に使われていたようです。

土器の中にはご馳走が
焼町土器
縄文時代の人たちは、どのようなものを食べていたのでしょうか
浅間縄文人のメニュー

シカやイノシシなどは、現代もそうですけど、お肉はご馳走だったと思います。

さらに、日本全国、どのような食べ物を食べていたか、興味深いパネルがありました。

確かに、北海道は、オットセイなどの海獣が、本州などに比べて多くなります。

さまざまな縄文人の食

焼町土器ができる前の浅間山山麓の縄文土器の変化

焼町土器が現れるのは、縄文時代中期。

縄文時代前期から、中期、後期と、土器の移り変わりがわかる展示がありました。

土器の推移
下のほうに展示されている土器の胴の長さ・・・
縄文時代でも時代によって土器の形はさまざま

国指定重要文化財『焼町土器』の展示(圧巻です)

浅間山の山麓には、多くの遺跡があり、そこからさまざまなものが出土していました。

その中に、縄文時代中期に作られたとされる『焼町土器』がありました。

焼町土器の特徴は、ドーナツ状やメガネ状の突起、渦を巻く曲線、烈点が土器表面を飾る、ことです。

それに、ここに書かれている『火焔土器』『勝坂式土器』『阿玉台式土器』は、どれも個性豊かな、ものすごいデザインで作られた土器ばかりです。

その中のひとつ『焼町土器』を見に来たのです、ドキドキ(土器なだけにドキドキか)

焼町土器が展示されている部屋は薄暗く、土器ひとつひとつ、ガラスのショーケースに入れられて展示されています。

おおお!!!すごい!!この圧巻の焼町土器!!

焼町土器NO.1

焼町土器NO.2

焼町土器NO.6

焼町土器NO.27

下にライトがあるから写真を撮るのが難しい(笑)

焼町土器NO.4

NO1.1には見られる烈点がない土器

焼町土器NO.7

だいたい真ん中にある装飾が人面のように見えなくもない・・・
鳥ののような口か??
鳥のような装飾が気になって撮りまくっていた

焼町土器NO.3

ドーナツ状のところにギザギザの装飾がある、ように見える
どの土器も曲線表現がすごい・・・

焼町土器その他(NO.を写真撮るのを忘れた・・・)

井戸尻考古館にあるような文様の土器
どういう意味を込めて文様を入れたのかしら

焼町土器NO.6の土器もそうだったけど、上のところにあるVのような装飾が、本当にすごい。

これを、縄文時代中期、頑張って焼き上げたというのを想像すると、ものすごく達成感というか、感動があったんじゃないかって気もする。

縄文時代の土器は(縄文時代以外にもいえるけど)、すぐ簡単にできるもんじゃなかったようで、現代と一緒でしょ?大きな声を出して、喜ぶしかなかろうって。

このVの表現、すごいですよね
これでもかっていうくらいドーナツ状の装飾がついている
この曲線表現も凄すぎ

ど素人から見ても、ドーナツ状の装飾、曲線表現、烈点の表現、なんかシックリとまとまっているもの。

ということで、浅間縄文ミュージアムに展示されている焼町土器を、全部ではありませんが、見学してきました。

どれもこれも個性豊かな表現。

縄文時代の人の感性は、ど素人ながら、本当にすごいと見ていて飽きないと思わせます。

ズラリと並んだ焼町土器、縄文時代の人たちの感性について改めて感動させられました
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