私本当に縄文時代中期の土器が好きで好きで、たまにパソコンに保存してある土器の写真を見ては、ニヤニヤしていたりボケーと眺めていたりしているときがあるんです。
と、出だしから、かなり怪しい人になっていますが、本当に本当に縄文時代中期の土器はおもしろいのです。
特に、長野県の八ヶ岳あたりから関東の西のあたりくらいまでに出土している土器は、本当に形がおもしろく、縄文時代の人たちの生活が、どのようになっていたか、土器を見て想像するだけでも面白いですよね。
簡単に説明!土器ってそもそもなに??
『土器』という言葉はご存じかと思います。
土器とは『土で作られた器』、という説明がいちばん簡単でしょうか?(そのまんま笑)
土器の作り方は、土をこねて、かたちをつくり、それを高温の火の中にいれて焼く。
縄文時代の人たちは、作った土器を利用して煮炊きをしたり、亡くなった人を埋葬するために利用した、それが土器です。
ちなみに、土器の登場により人々の生活が劇的に変化。
定住生活、食事の種類、木の実のアク抜きなどなど、土器はそれはもう素晴らしいものなのです。
そんな土器ですが、縄文時代中期の土器は、あの岡本太郎もうならせた、縄文芸術といわれるような、個性豊かな形の土器がたくさん登場するのです。
縄文時代の土器は芸術!その発想力が羨ましい
女神が装飾された土器『人面装飾付土器』
縄文時代中期の土器は、うねうねとした装飾や、どでかい把手なのかどうなのかわからないものやら、規則正しく装飾されていたりするのですが、なんと!人の顔も土器に付けちゃう!そんな装飾の土器があります。
こちらの『人面装飾付土器』は、土器界隈(どこ?)では有名な土器のひとつだと思います。
ただただ土器を顔を付けただけではなく、縄文時代の人々の祈りが込められた土器なのであります。
土器にふたつの穴があいている!それは『双環文(そうかんもん)』
縄文時代の土器を見ていると、このように大きな穴ががふたつあいている土器があります。
それは『双環文』とよばれる文様のひとつで、動物のふたつの目や、顔をイメージさせるものが多いようです。
細い粘土ヒモを貼りつけた文様『貼付文』
穴があきあきだった文様『双環文』、そして細い粘土ヒモを貼りつけて細かい模様をつくる『貼付文』
双環文はダイナミックな感じがしていましたが、貼付文は細かい粘土ヒモというだけあって、とても繊細でしかも、粘土ヒモでここまで器用にできるんだと感心しちゃう文様ばかりです。
こちらの土器たち、なぜ逆さまなのでしょうか?
縄文時代のひとたちは、このような土器を利用して、子供たちのお墓として埋葬していたそうです。
貼付文の代表格!?『水煙文土器』
貼付文の代表格?といってもいい土器『水煙文土器』です。
その名の通り、文様が水煙のような感じに見えるから、水煙文土器。
もう芸術すぎて、脳みそが追いつきません(笑)
水煙文土器で有名なのは、たぶん、中央自動車道にあるサービスエリアから行ける『釈迦堂遺跡博物館』に展示されている水煙文土器ではないでしょうか。
ぜひ!山梨県立考古博物館に訪れるまえに、釈迦堂遺跡博物館にも行っていただきたいです。
私がいちばん好きな土器!『諸磯式土器』
私が山梨県立考古博物館でいちばん好きな土器、それは『諸磯式土器』のこちらです。
正確には『諸磯C式土器』です。
縄文土器の本で、この諸磯C式土器の写真を見た瞬間からファンになっています。
この土器が見たいがために、山梨県立考古博物館に行く!と行っても過言ではないです(笑)
おまけと番外編・理解が追い付かない土器とかわいい土偶たち
ということで、いかがだったでしょうか?
まだまだ土器と土偶などの写真はたくさんあるのですが、できればぜひ!その目で、生で見てもらいたいです。
縄文時代中期の土器からはいれば、すぐに縄文時代好きになれること間違いなし!!(^^)
※山梨県立考古博物館のアクセス
JR中央本線甲府駅からバスで30分
中央自動車道甲府南ICから1分(駐車場あり普通車124台無料です)